熱海より~ツーリング&ドライブ③【伊豆縦走!「天城越え」そして「龍宮窟」へ】

熱海ホテルパイプのけむりから約7、8時間コース「天城越え~龍宮窟」

自然が作った神秘の洞窟「竜宮窟」

今回のツーリングコースは伊豆を縦走するコースをご紹介。

距離にして約200km。今回走るコースも綺麗な景色や珍しい景色満載!

ぜひ計画を立てて訪れてみてください。

パイプのけむりを出発したら、135号線を走り、長浜水浴場から山伏峠を越えて修善寺駅方面へ。

修善寺駅からは県道349号線を南下し、浄蓮の滝へ向かいます。約80分の道のりです。

浄蓮の滝は「日本の滝100選」にも選ばれている伊豆を代表する名瀑。

石川さゆり「天城越え」、川端康成「伊豆の踊り子」など、

歌や小説の舞台にもたびたび登場する滝として多くの人に知られ親しまれています。

また、浄蓮の滝の側にはわさび沢が一面に広がる様子を見ることができます。

ここのわさびは川の水を使わず、年間を通して水温が一定な溶岩から染み出てきた

湧き水を使って栽培しています。わさび沢は、山の谷に沿って分布していて、

溶岩の湧き水が豊富な場所に広がっており、平地が少ない伊豆半島では

他の農作物は育たないため、わさびが最適な農作物となったようです。

浄蓮の滝を出発したら、いよいよココから天城越えです。

天城越えとは言え、昔使っていた旧道ではなく整備された

道路を走るため、ふもとまでは約40分の道のりです。

昔、海沿いを走る道がなかった為、伊豆の南へ行くには

この天城山を越えるしか方法はありませんでした。

天城を越える道は険しく、一日がかりだった天城越えは

明治38年に開通した「旧天城トンネル」によって数時間で通れるようになりました。

旧天城トンネルは現在でも観光の名所として残っております。

新天城トンネルの手前に旧天城トンネルへ向かう道がありますが、

ダート道のため、訪れる際は十分注意して走りましょう。

 

新天城トンネルを抜け先へ進むと、天城越えに最も進化の革命を起こした橋、

45mの高低差を移動できる珍しい「河津七滝ループ橋」が現れます。

1978年にマグニチュード7の伊豆大島近海地震が起き、河津周辺の道は崩落しました。

ループ橋は、地震による土砂崩れの教訓を生かして作られた橋なのです。

人を寄せ付けない険しい天城を越えて北の国へ行き来したい・・・。

南伊豆の人々の思いは長い年月と人手をかけてトンネルとなり、ループ橋となったのです。

ぐるぐる回って下っていく感じ、初めて通るとちょっと感動します♪

さて、天城を越え、河津ループ橋から走ること約1時間。

そろそろお腹が空いてきたのでお昼にしましょう。

龍宮窟に立ち寄る前、昼食にオススメの「Cafe Mellow」。

開放感にあふれるテラス席のあるカフェですが、

ロコモコやハワイアンチリビーンズなどのプレートランチ、

ボリュームあるハンバーガーやピザを食べることができます。

お腹を満たしたら、いよいよ今回の目的地「竜宮窟」へ向かいましょう。

龍宮窟は波によって崖が削られた海食洞(かいしょくどう)と呼ばれる珍しい洞窟。

その海食洞の天井が一部崩れて、直径50メートルほどの天窓が開いたものです。

龍宮窟の天窓は伊豆の各地にあるものの中でも最大級であり、

道路沿いの入口から洞窟を通って天窓の下に立つこともできます。

洞窟の壁には、海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが美しく層をなし、

天窓の底を満たす青い海水とのコントラストが神秘的な場所です。

とても神秘的な写真が撮れるため、人気の撮影スポットでもあります。

竜宮窟インスタグラム

そして、この龍宮窟のすぐ隣には、これまた珍しく、強い風によって

吹き寄せられた砂が積みあがってできた天然のサンドスキー場、

「田牛(とうじ)サンドスキー場」があります。

真っ青な海に向かいながら滑るソリは最高に気持ちよさそうですね♪

また、田牛海水浴場は透明度が高く、シュノーケリングも楽しめる絶好のスポットです。

混雑度が少ない穴場ということで常連さんも多いビーチです。

さて、ここから東伊豆の海岸沿いの道を通って戻って行きます。

まず目指すのが白浜大浜海水浴場。下田にある9つのビーチで夏に最も賑わう海水浴場。

太平洋の南の方から流れてくる黒潮が、南の温かい海水を運んでくるため

9月に入っても泳げるビーチで、多くの海水浴客で賑わっています。

2400年以上の歴史があり、伊豆で最古の由緒ある白浜神社もこの場所にあります。

ここからは海岸沿いの135号線を北上し、稲取細野高原を目指します。

天気の良い空気の澄んだ日は、伊豆七島を見ることもできる道路です。

稲取細野高原は、稲取の街から135号線を少しそれて山へ向かうのですが、

道中、道幅がとても狭いので車で行く場合は十分注意して走行しましょう。

ちなみに、細野高原はバイクであれば結構上の方まで登れちゃいます。

眼下には東伊豆の海が望め、広大な草原の中を走るのは最高に気持ちいいです!

また、細野高原の一番綺麗な時期、ススキでいっぱいになる10月後半~もオススメですね。

また、細野高原からたくさんの風力発電の風車を見ることができるのですが、

この風車を間近で見れる場所「東風力発電所」が程近い場所にあります。

場所は少し分かりにくいですが、ナビや看板を頼りにぜひ訪れてみてください。

お弁当でも持って、一日のんびり風車でも眺めながら過ごしたくなる場所です。

東風力発電所を出発したら、城ヶ崎海岸へ向かいましょう。

城ヶ崎海岸は、大室山ができた約4000年前の噴火で溶岩が流れ、

海岸線を2km近く埋め立てたことによって形成された荒々しい断崖です。

スリル満点、長さ48メートル・高さ23メートルの門脇つり橋をぜひ渡ってみてください。

細野高原から城ヶ崎海岸へ立ち寄りパイプのけむりまで約2時間の道のり。

夏休み中は海沿いの道で渋滞も発生しますが、9月に入ってこれからの時期は

車どおりも少なくなりドライブやツーリングに最適なルートとなります。

ぜひ、時間を見つけて伊豆縦走を楽しんでみてください

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